医療短大・各病院だより

付属病院の現場から

医学部付属の各病院に勤務する同窓会員を紹介します

東海大学医学部付属病院、同東京病院、同大磯病院、同八王子病院で働く同窓会員にインタビューしました。笑ったり泣いたり、仲間たちの奮闘にエールをお願いします。同窓会員からのメッセージ2016年度版です。

〝人対人〟を感じられる医療を

医学部付属病院 菅沼洋平さん(ICU勤務)

看護師を志しICUの配属を希望した背景に、プールで溺れ救助された体験があります。幼いころの記憶が心の奥底にあり、命を救う医療の道へと導いてくれました。

8年目となり、トップリーダーとして後輩の指導や医師の指示を確実に行うこと、ケアプランをチームメンバーと考え実践することなどを任されています。管理の視点も求められ、責任が重くのしかかることも。そんなとき、医療技術短期大学の先生に「看護師も医師も〝師〞がつく職業。同様に責任を持ちなさい!」と喝を入れられたことを思い出します。患者さんのささいなサインも見逃さずにくみ取る。これも先生に教えられたことの一つ。ベッドサイドでのケアやコミュニケーションを大切に、患者さん一人ひとりの容態を自分の目で確認することを心がけています。

急性期で会話が難しく、筆談を余儀なくされた患者さんから「ありがとう」と書かれたメッセージをプレゼントされたときは、疲れが吹き飛ぶほど感動しました。寄り添う姿勢があれば、どの患者さんとも〝人対人〞の信頼関係が築けると信じています。

夢は在宅看護という新しい領域への挑戦。2年間大学に編入し、保健師の資格も取りました。広い視野に立った医療を提供できるよう、生涯、学び続けます。

 

友との学びを糧に一歩ずつ

東京病院 吉川沙絢さん(3階病棟勤務)

小児ぜんそくで病院通いの多かった幼少期、発作で苦しいときにそばに居てくれた看護師さんに憧れ、同じ道を歩み始めて7カ月。覚えることばかりで毎日無我夢中です。

配属された3階病棟は外科系の患者さんが多く、看護や処置の仕方もさまざま。とにかく気づいたことはすべてノートに書きとめ、何度も見直すようしています。

以前、ある付き添いのご家族から「あなたが担当してくれると安心してよく眠れるみたい」と言われました。仕事ぶりを評価してもらえたのはジーンとくるほどうれしかったのですが、看護師は周りの方にもしっかり見られている職業だと気づかされ、身が引き締まる思いでした。患者さんの自立や回復をサポートするためには、笑顔で優しい白衣の天使にも、ときには愛のムチが必要。課せられた役割の深さも痛感しています。

仲間と過ごした医療技術短期大学は楽しい思い出が詰まった大切な場所です。憧れの職業に就けたのも、互いに励まし支え合ったクラスメートたちのおかげだと感謝しています。今は学校での学びを糧に、経験を積み一歩ずつ成長していきたいと思っています。目標は教育・指導にあたってくれた尊敬する先輩に少しでも近づくこと。夢は、いつか白衣の天使を育てる先生になることです。

 

よりよい環境を提供するために

大磯病院 佐野富士子さん(整形外科主任)

2年前から整形外科主任としてB病棟の管理責任者に。患者さんのケアをめぐる通常業務に加え、備品管理やさまざまな報告書類の作成、看護師全体の指導などを行っています。心がけているのは、患者さんが安心して治療に専念できるよう、スタッフが動きやすい環境をつくること。そのためにできる限りのことをやろうと、仕事に取り組む毎日です。

それでも、やはり後輩スタッフの指導は難しいものと感じることもしばしば。日ごろから、「実際に現場で背中を見せながら」を指導のモットーにしてきた私ですが、病棟管理責任者として会議や事務仕事も増え、逆に看護の現場に出る機会が減りました。そこで意識しているのは、経歴や経験が異なる看護師一人ひとりとコミュニケーションをとることです。これまでにも増して、全員でさまざまな病状を抱える患者さんのケアに対する目的意識を共有するようにしています。

そんな私にとって心強いのは、ほかの病棟責任者や医師からのアドバイス。これは、アットホームな雰囲気の大磯病院ならではのことです。

患者さんの心地よい治療環境を維持するためには、私たち看護スタッフの成長が不可欠です。これからもたゆまぬ努力を続け、よりよい病棟づくりに励みたいと思います。

 

患者さんの笑顔がエネルギー

八王子病院 高瀬結希さん(8B病棟勤務)

子どものころ、肺炎で入院した姉のお見舞いに行き、初めて目にした看護師の仕事。さっそうと働いている姿が忘れられず、いつの間にか「将来の夢は看護師」になりました。

夢を抱き続けて医療技術短期大学に入り、この4月から晴れて看護師として働いています。

患者さんの話にできるだけ耳を傾け、可能な限り充実した入院生活を送っていただける支援をしたい―。そう理想に胸を膨らませて臨んだ現場でしたが、実際の仕事は想像以上に厳しく、患者さんと話すどころか毎日の業務をなんとかこなしていくだけで精いっぱい。大変なのはわかっていましたが、憧れが大きかった分、理想の看護師像にはほど遠い自分のありさまにつらいばかりの日々でした。

振り返れば、自分の効率ばかり考えていたのだと思います。

半年が過ぎた今、少しずつですが余裕を持って仕事ができるようになってきました。患者さんと話す時間もつくれるようになりました。話を聞いた後に患者さんから「ありがとう」と言葉をかけていただくと、私もまた仕事に向かっていくエネルギーをもらえたような気がします。

まだまだできないことばかりですが、毎日一歩ずつ理想の看護師像に近づけていると信じて、これからも頑張ります。

 

東海大学医療技術短期大学同窓会事務局

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