医療短大・各病院だより

付属病院の現場から

医学部付属の各病院に勤務する同窓会員を紹介します

東海大学医学部付属病院、同東京病院、同大磯病院、同八王子病院で働く同窓会員にインタビューしました。笑ったり泣いたり、仲間たちの奮闘にエールをお願いします。同窓会員からのメッセージです(インタビュー:2017年度)。

常に誠実な対応を

医学部付属病院 中村加納さん(11A病棟勤務)

尊敬する家庭教師の先生から「看護師に向いている」と言われたことを機に、医療短大に進学。勉強も面白く、友人にも恵まれた短大時代でしたが、つらかったのは病院での実習でした。

患者さんにどう対応すればよいかわからず、看護師になるという目標に疑問を感じたことも。ようやく自分なりに納得できたのは最後の統合実習でした。厳しかった先生から、「ここからがスタート」と笑顔で声をかけていただいたときは、誰よりも私を理解して見守ってくださったのだと、心から感謝しました。

現在働いている消化器センターの患者さんは、急性期から終末期まで容態が幅広く、入職当時は先輩についていくのが精一杯。そんな中で担当したのが人工肛門が必要な、ある患者さんでした。

新人で悩みながらのケアだったにもかかわらず、退院の際には、「中村さんに担当してもらってよかった」と言っていただき、胸が熱くなりました。自分の頑張りに対し、「ありがとう」と言ってもらえる看護師の仕事って素晴らしい―。今でも折々にその方を思い出し、初心に帰っています。

常に意識しているのは、「誠実に対応すること」。専門性を高めるとともに幅広い知識や技術を吸収し、患者さんに寄り添いながら適切なケアができる看護師になりたいと思っています。

 

理想の看護師を目指して

東京病院 佐野友香さん(3階病棟勤務)

看護師に憧れを抱いたのは、小児ぜんそくで入退院を繰り返していた5歳のころ。親と離れて寂しいときや、発作が起きて苦しいとき、看護師さんがいつも優しく笑顔で接してくれたことがきっかけで、「将来は看護師になりたい」と考えるようになりました。

中学生になると私の病気は落ち着いたのですが、兄が病気を患っていたので、今度は〝患者の家族〟として病院にかかわるようになりました。人のために働いている看護師の仕事に憧れと尊敬の思いが募り、医療短大で学ぶことを決意しました。

そして今年4月、晴れて看護師となり、「患者に寄り添う仕事」を目指して現場に入りましたが、働き始めると思った通りにはいきません。東京病院には外科系の患者さんが多く、処置もさまざま。配属直後は仕事をこなすことに必死で、一人ひとりと向き合う時間を思うように取れず、悩む日々が続きました。

そんなとき、ある患者さんから、「笑顔でいてくれるほうがうれしいな」と声をかけられたのです。何気ない一言ですが、最も大切なことができていなかったと気づき、前向きに仕事に取り組むようになりました。

 働き始めてもうすぐ1年。勉強することはまだたくさんありますが、理想の看護師を目指して笑顔で頑張ります。

 

働き始めてから猛勉強

大磯病院 筒本健太郎さん(3B病棟勤務)

学生時代に熱心に勉強もせず看護師になってしまったので、現場に出た時は不安で押しつぶされそうになりました。

看護師としての責任を果たすためには、知識と技術、経験を積むしかないと覚悟を決めて、猛勉強を続けました。患者さんの回復を励みに整形外科を中心に勤続9年目。解剖生理学などの奥深さに興味がわき、「日本運動器看護学会」の学会認定運動器看護師の資格を取得するなど、常に学びの途上です。

患者さんが帰宅後も自立できるように治療計画を立てるのですが、高齢者が多いため、なかなか計画通りには進まないのが実情です。

しかし、大磯病院では医師やリハビリテーションの専門家など異なる部署との連携が密なので、治療計画を柔軟に進められますし、看護師だけでは実現が難しかった患者さんの要望をかなえられたケースもあり、大きな励みとなりました。

一方、患者さんの言葉から教えられることも多くあります。常に具体的な言葉がけや指示を意識し、後輩への指導でも事実を的確に伝えてからアドバイスができるようになりました。

今の課題は、学会などで学んだことをスタッフにも広め、看護のレベルアップをすること。現状に満足せず、よい職場づくりに貢献したいと思います。

 

安全・的確に手術をサポート

八王子病院 水落桃子さん(手術室勤務)

母も医療短大を卒業した看護師です。その背中を見ていたことから、ごく自然に看護師になると決めていました。

脳神経外科を希望していたのですが、配属されたのは第3希望の手術室。「医療短大での勉強は何だったのか」と思うほど、ゼロから学び直す必要がありました。

最初に覚えるのは医師に手術器具を手渡す「器械出し」。次に、手術チームが安全・適切に手術ができるように進行を管理し、環境を整える「外回り」を担当しました。

突然何が起こるかわからず、ミスが許されない緊張の現場。思い通りに動けない悔しさ、歯がゆさから、辞めたいと思ったこともしばしばでした。しかし、多職種が一体となって目的を達成する手術室の仕事に、次第にやりがいを感じるようになりました。頭から足の先まであらゆる臓器の手術に立ち会うことで、術後のケアについて理論的に理解できるようにもなってきました。

私の役割は、医師らが手術に集中できるようサポートし、無事に完了させること。患者さんと会話することはほとんどなくても、「患者さんを看る」のは病棟の看護師と同じです。

緊急事態にも、どの臓器に関するどんな手術にも冷静沈着に対応できる真のプロフェッショナルを目指し、これからも精進していきます。

 

東海大学医療技術短期大学同窓会事務局

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