閉じる

NEWS

この記事は1年以上前の記事のため、内容が古い可能性があります。

大学院海洋学研究科の石倉さんが国際研究集会「PICES-2021」で最優秀ポスター発表賞を受賞しました

投稿日2022/2/9

大学院海洋学研究科2年次生の石倉明依さん(指導教員=海洋生物学科・西川淳教授)が、昨年10月29日にオンラインで開催された国際研究集会「PICES-2021(北太平洋海洋科学機関2021年次会合)」で最優秀ポスター発表賞(Best Poster Presentation Award)を受賞しました。

石倉さんの研究テーマは「黒潮大蛇行が駿河湾におけるオキアミ類に与える影響」です。本州の太平洋岸沖を流れる黒潮が沿岸を離れて、大きく迂回して通る現象「黒潮大蛇行」が発生すると、海洋環境が変化し黒潮域の海洋生態系に大きな影響を与えます。清水キャンパスの目の前に広がる駿河湾も黒潮の影響を受けていることは分かっていましたが、黒潮大蛇行が湾内の動物プランクトンに与えている影響に関する調査はほとんど行われてきませんでした。石倉さんは、本学所有の小型舟艇「北斗」に毎月乗船して駿河湾の水温や塩分などを調査。また、専用の網を水深約1000 mまで下ろしてプランクトンを採集し、オキアミ類の種多様性や個体群動態に大蛇行が及ぼす影響について調べてきました。また、西川教授の研究室で2015年から19年まで継続してきた調査と併せて分析しました。調査結果から、黒潮大蛇行期には水温上昇など湾内への黒潮系水の影響があることを確認。温暖で貧栄養な黒潮系水が多く流れ込んだことで、湾内のオキアミ類の生存・繁殖などに影響をおよぼし、個体数密度の減少や種多様性の増加を引き起こしたと推測しました。

◆詳細はこちらの東海大学オフィシャルニュースよりご覧ください。
https://www.u-tokai.ac.jp/news-notice/53100/