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西伊豆町の伝統食「塩鰹」を使った塩飴「塩カツオDE塩分チャージ」を開発しました

投稿日2021/10/21

海洋学部水産学科食品科学専攻の清水宗茂准教授と学生がこのほど、静岡県西伊豆町の田子地区で製造されている伝統食「塩鰹(しおかつお)」を用いた新商品「塩カツオDE塩分チャージ」(塩飴)を開発。9月28日には、本商品の開発を請け負う同町の「飴元 菊水」で販売を開始しました。「塩鰹」は、カツオの長期保存のため塩に漬け込み、乾燥して製造される塩蔵品。県内では「正月魚(しょうがつうお)」とも呼ばれ、縁起物として神棚へ供えられてきました。平安時代に編纂された「延喜式」にも登場するほか、江戸時代末期には、庶民料理番付の前頭に記載されるほど親しまれていました。かつては伊豆半島全域で作られていましたが、現代では需要が減り、神事として塩鰹を供える文化が残る西伊豆町田子地区でしか製造されていません。

清水准教授らは2019年度から、地域の食文化を継承するとともに新たな観光資源を活用して西伊豆の地域振興につなげようと、本学総合研究機構の商品開発助成を受けて商品の企画・開発に着手。国立歴史民俗博物館で塩鰹の歴史や製法などの文献調査とともに、塩鰹に含まれる成分も分析しました。その結果、生のカツオに比べて100倍以上の高い塩分を含むことがわかったことで、この塩分を生かすとともに、伊豆半島の観光客数が夏場に多いことも考慮した商品形態を検討し、熱中症対策にもなる塩飴の開発を決定。購買層を「伊豆に観光で訪れる50~70代の女性」と設定しました。

◆詳細はこちらの東海大学オフィシャルニュースよりご覧ください。
https://www.u-tokai.ac.jp/news-notice/49415/