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海中に沈めて熟成させた酒の味や香りを評価する「海底熟成酒官能評価会」を実施しました

投稿日2022/12/15

海洋学部の教員が12月1日に、清水区の三和酒造株式会社で清水港内の海底に日本酒を沈めて熟成させる「海底熟成酒」の味や香りを評価する「海底熟成酒官能評価会」を実施しました。この研究は、「沈没船など海底から引き揚げられたお酒はおいしい」という古くからの伝承を参考に、実際に海底に沈めた酒の変化を調べ、静岡県内の酒造業者らと連携して新たな特産品の創出につなげることを目的に昨年度から実施しています。本研究に参画する三和酒造では、清水区で栽培した米を醸した日本酒を清水港内で海底熟成することによって高付加価値をつける「清水テロワール」を計画しており、本評価会は商品化に向けた取り組みとして企画しているものです。本学からは、水産学科の後藤慶一教授と海洋生物学科の鉄多加志准教授、両教員の研究室に所属する学生が参加しています。

後藤教授らは、昨年度の沈酒熟成酒官能評価会後に成分分析も実施しています。その研究結果や特産品の創出について、静岡県の企業や団体の取り組む研究をサポートする「B-nest」(静岡市産学交流センター・静岡市中小企業支援センター)に提案して、研究助成金を獲得しました。今年7月末には、株式会社鉄組潜水工業所の協力を得て、清水港内の水深2.5mの海底に455本の日本酒を貯蔵。そのうちの約300本を11月16日に引き揚げました。

◆詳細はこちらの東海大学オフィシャルニュースよりご覧ください。
https://www.u-tokai.ac.jp/news-campus/324635/