湘南キャンパスで活動するライフセービングクラブが、9月28、29日に千葉県・御宿中央海岸で開催された全日本学生ライフセービング選手権大会(海インカレ)に出場し、男女ともに2位に大差をつけて総合優勝を達成しました。7つの個人種目と5つのチーム種目で実施される海インカレでは、海岸での救助に必要な救命技と体力を競います。
男子個人種目では、後川由眞選手(情報通信学部2年次生)がサーフレースを連覇し、島田圭佑選手(教養学部4年次生)がサーフスキーレースを制するなど計5種目で優勝。そのほかの種目でも安定した成績を残し、3年連続の総合優勝に輝きました。一方の女子は、サーフレースで甚内優那選手(体育学部2年次生)が優勝、ビーチスプリントで渡辺奈瑠真選手(同4年次生)が2022年度大会以来2度目の頂点に立ち、団体種目のビーチリレーで金子彩紀主将(同)と渡辺選手らが3連覇に貢献するなど、計4種目を制覇する好成績を残しました。
大越正大部長(体育学部教授)は、「選手層の厚さとそれぞれの強みを生かしてレースを組み立てられたことが、男女同時優勝につながったと思います。大会当日は、本学卒業生でもある篠原秀和男子監督、小林俊樹女子監督、嶋津俊哉コーチの的確な助言はもちろん、大会前には22年度に主将を務めた田中政也(政治経済学部22年度卒)をはじめ、多くの卒業生が練習に訪れて現役選手たちにアドバイスを送ってくれたことも選手たちの力になったのでは」と語りました。男子の本間春翔主将(体育学部4年次生)は、「初日の7種目中5種目で優勝してチームが勢いづき、大会3連覇を達成できました」と話し、女子の金子主将は、「女子種目で最初に決勝を迎えたサーフレースで甚内が優勝してくれたので、“上級生も頑張ろう”と流れが生まれ、一つの種目で複数人が入賞しポイントを稼ぐことができました」と振り返ります。
ライフセービングの今年度の学生対抗戦は、6月の全日本学生SERC選手権大会、9月の海インカレ、3月の全日本学生プール競技選手権大会(プールインカレ)があり、同クラブは3大会の総合成績で競う「全日本学生シリーズ」(主催:日本ライフセービング協会)で男女同時の3年ぶりの年間王者奪還を目指しています。両主将は「SERCは日本体育大学に譲る形になってしまったので、プールインカレで優勝して男女同時で年間王者になりたい」と意気込みました。