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東京都と連携した沖ノ鳥島の調査を終え望星丸が清水港に帰港しました

投稿日2021/12/17

東海大学では、東京都と連携して本学の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174トン)を用いた沖ノ鳥島周辺海域の研究調査を12月5日、6日の2日間にわたって実施。都職員や海洋学部の教員、大学院生、学生らで構成した調査団を乗せた望星丸が、12月10日に静岡市・清水港へと帰港しました。本調査航海は、今年11月5日付で東京都と締結した「沖ノ鳥島及び沖ノ鳥島周辺海域における研究調査実施に係る協定」に基づいたものです。日本最南端に位置し、日本の広大な排他的経済水域(EEZ)の根拠となる重要な国境離島として位置づけられている沖ノ鳥島(東京都小笠原村)について、周辺海域の維持・保全や利活用につながる手がかりを得ることを目的としています。

本学からは、静岡キャンパス長の山田吉彦教授(海洋学部海洋文明学科)を調査責任者、石川智士教授(同環境社会学科)を主席調査員として、教職員や大学院生、学生、上河内信義船長ら望星丸スタッフ、都職員や測量会社のスタッフらも合わせて計56名の調査団を結成して準備を進めてきました。12月2日に関係者に見送られて清水港を出港した望星丸は、沖ノ鳥島までの最短航路を航行して5日に現地に到着。ドローンによる島全景の撮影や、望星丸に搭載したマルチ・ナロー・ビーム(MNB)による海底地形の解析に取り組んだほか、風速や気温といった気象調査、潮流、潮位などの海象調査、水温・塩分濃度、透明度などの水質調査を実施。また、環境DNA、プランクトン、マイクロプラスチック、栄養塩などの調査のために、水深5m付近の海水を採取しました。現地の気象条件などを踏まえAUV(Autonomous Underwater Vehicle)を使った海底地形の撮影など一部の調査は実施を見送りましたが、6日に現地での活動を終え、帰路につきました。帰港後も研究者による分析を経て調査結果を報告書にまとめるなど、市民の関心、理解につなげるよう積極的な活用を図る計画です。

◆詳細はこちらの東海大学オフィシャルニュースよりご覧ください。
https://www.u-tokai.ac.jp/news-notice/51713/