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観光学部がフィールドワークを展開してきた平塚市・ゆるぎ地区の里山が環境省「自然共生サイト」に登録されました

投稿日2024/4/3

観光学部観光学科の田中伸彦教授や本田量久教授、総合社会科学研究所の二重作昌満助教らがゼミ活動やフィールドワークなどを通じて関係を続けている、湘南キャンパスに近い平塚市・ゆるぎ地区の里山がこのほど、環境省の「自然共生サイト」に「生物多様性豊かな“湘南平塚ゆるぎ 里地里山”」として登録されました。

「自然共生サイト」は、2030 年までに陸と海の 30%以上を健全な生態系として保全する世界共通の目標「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」の達成に向けて、環境省が 2023 年度から正式運用を開始した制度。生物多様性の保全に貢献する区域が認定され、自然保護区など以外の生物多様性保全に貢献している「OECM(Other Effective area-based Conservation Measures)」として国際データベースにも登録されます。中央日本土地建物株式会社が所有する「湘南平塚ゆるぎ 里地里山」は、神奈川県平塚市西部丘陵地域の「鷹取山山麓」に位置し、豊かな植生や、多種多様な生物が生息しています。今回の登録では、里地里山や湿地の環境改善および復元整備などに「産・官・学・民」一体となって取り組む体制などが評価され認定に至りました。申請に当たっては田中教授が地域の専門家として登録されています。

田中教授らはこれまで、2010年度の観光学部開設以来「湘南平塚ゆるぎ 里地里山」をフィールドに、観光レクによる活用を図るための基本計画や他地域との関係性構築に向けた活動を展開。本学部新入生の研修会での訪問のほか、湘南ひらつか・ゆるぎ地区活性化に向けた協議会による景観整備や地域との連携を目指したワークショップにも、多数の観光学部生・大学院生が参加してきました。田中教授は、「日本の里山のような自然環境はただ保護すればよいわけではなく、人が魅力を感じて現地に訪れてくれなければいけません。その点で観光地域づくりとも深く関わってきます。平塚・ゆるぎ地区は、本学が展開した地域連携の取り組みである『トコラボプロジェクト』で採択された対象地であり、本学と平塚市による交流事業の対象地域でもあります。今回の自然共生サイトへの認定は、観光学部開設以来継続してきた産・官・学・民の連携による里山の保全と活用を行ってきた成果でもあると考えています」と話しています。

◆詳細はこちらの東海大学オフィシャルニュースよりご覧ください。